ひとこと絵日記

30代 仕事とゆっくり好きなもの

カーネーションはどれだ

 

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今日明日は、掛け持ちしている花屋のアルバイトの日。毎年この時期は母の日に向けて店内が賑わいます^^

 

今日は、お花屋さんの様子について。

 

花屋の繁忙期

 

  • 3月:春彼岸
  • 3.4月:卒業、入学お祝い 退職、転勤
  • 5月:母の日
  • 8月:お盆
  • 9月:秋彼岸
  • 12.1月:年末年始

 

お花屋さんの一年を通した繁忙期は、大体こんな感じかなと思います。忙しさの種類がそれぞれ異なり作業の段取りもがらりと変わります。

 

(お花屋さんは、普段はそんなに人はいらないけど繁忙期はとにかく、未経験者でも手を借りたいほど準備が大変なので長期休暇中の短期バイトにもおすすめです☺︎)

 

ではでは各繁忙期について簡単に。

 

○お盆

圧倒的に客足が伸びて品物の数が出るのがお盆

実家に帰省し、お墓参りやお供えのお花がとにかくたくさん売れるので、ひたすら回転させていきます。

 

おそらく私の花屋さんでは一番忙しくて

お盆だけでも数万円を売り上げます。

 

 

○春のお祝いシーズン

幼稚園や小学校など、卒業する生徒の数分、細かいお花のラッピングがあったり、小さな金額で一度の注文が多く集中する春。離任式など、特定の日にちに重なるため、前日は大体かなり遅くまでお花を作っています。

転勤や退職お祝いのアレンジもたくさん入ります。

 

○年末年始

新年を迎える準備で松飾など、極寒の中太い枝で切るのが大変な作業が増えます。手が悴む中、ちくちく刺さったり、水が凍って重たかったり、なかなかこたえます。

 

 

 

お彼岸はお盆ほどではなく作業の流れは同じようですが、売れていく単価が異なります。

 

 

そして明日

 

 

○母の日

お母さん、おばあちゃん、お世話になっている目上の方への贈り物として

カーネーションを中心に大きめの鉢物、寄せ植えや、小さな子供さんからお母さんへのプレゼントとしてかわいらしいアレンジや雑貨などをたくさん揃えます。

 

お盆より数は出ませんが、お供え用にすでに束ねられているお花が売れるのとは異なり、リボンや包装など店頭でのラッピングや接客が一番多いイベントのためバイトもやや技術を要します。

 

クリスマスやバレンタインなどもプレゼントの時期ではありますが、贈り物がお花に集中しやすいのは母の日なのかなと思います。

 

あくまでアルバイトの立場として、ですが

私はこの時期が通年で一番好きです^^

 

もともと小売販売の経験も長く、プレゼントを考えたり提案したりすることはとても好きなので、贈る方のイメージを伺いながら一緒に選ぶ時間はとっても楽しいです(^ν^)

 

アルバイトを始めたばかりの頃は、接客が好きでもお花やお手入れの知識が浅く、なんとなくのアドバイスしかできなくてもどかしかったのですが

 

この6年の間、お庭のお花や室内の植物、野菜など、色々やってみるうちに、失敗も含めて経験を重ねたので、以前より会話に深みが出てきて具体的に勧めることができるようになりました。^^

 

その分まあまあお花や植物にお金をかけましたが、この花は難しいからやめておこう、とか、必要最低限の肥料や土の知識も、なんとなく増えてきて無駄な買い物はなくなりました。

 

 

印象に残った接客

 

私が勤めているお花屋さんはやや郊外にあり、周辺が古い団地も多い事と、お供えのお花に力を入れている事もあって、普段来られるのは比較的年齢層が高めの方々です。

 

(当店では"ホンモノ"と呼んでいます。笑

お花に、お金をたくさんかけるお客様が多いことと、お客様自身のお花の知識と経験が豊富なので、半端な対応は許されません。笑

 

かといってその他のお客様が"ニセモノ"ということではなく、あくまで生活の中でお花に重きを置いている方や、お得意様の方々の愛称として呼んでいます。)

 

 

母の日は普段とは異なり、親子連れの方や若いご夫婦、親御さんが見守りながら小さいお子さんが好きなお花を選ぶ様子も多く見られ、初めてのお客様もたくさん来られます☺︎

 

中には、自分で貯めたお小遣いを握りしめて1人で来られるお子さんも少なくないです。(偉い、、、。私は自分の好きなものばかり買っていた気がします。

 

今日、お店の外で何をどう選んだら良いかわからず悩んでいた男の子がいたので、声をかけてぐるっとお店を見ながら一緒にカーネーションの売り場に行きました。

 

母の日=カーネーション

 

が、そもそも分からないところからのスタートなので、レジにお供えの菊を持ってくるお子さんもいらっしゃいます。

 

また、色も注意が必要です。

 

白いカーネーション=お供え

 

これは私自身バイトを始めて知った知識でした。白は亡くなったお母さんへ贈るカーネーションの色と言われています。

 

うっかり、元気なお母さんに贈ってしまうとぎょっとされてしまいます。なので花束に白を添えたい場合は違う種類の白いお花を選びます☺︎

 

 

子供さんは何もわからないなりにも

お母さんの好きな色や

その子の好きな色

「それがいい!」と

目の色が変わるタイミングがあるので

言葉遣いも気をつけながら

混雑していない時はできる限り一緒に選びます☺︎

 

母の日=カーネーション

 

ですが、その子自身の

「これがいい」

の気持ちも大事に

 

でも、「それはちょっとまずいかも」

の部分もやんわり伝えつつ。

 

 

その子は小学生低学年くらいの子で

貯めた小銭を自分で数えながら

無事予算内でかわいい花束を

作ることができました(^_^)

 

そして

母の日=カーネーション

は、お子様に限ったことではありません。

 

 

30代〜40代くらいの男性の方です。

カーネーションを指差し

「これはバラですか?」と尋ねられました。

 

これは全然珍しいことではなく、男性のお客様は特にお花に悩まれる方は多いです。

 

 

お花の買い方って、慣れない方にとって、実は結構難しいと思っていて

 

接客の時はうっかり専門用語や横文字を当たり前に使わないように配慮しています。

 

 

贈り物としてお花を選ぶ際ざっくりと以下のことを確認します。

 

  1. 日にち
  2. 予算
  3. 形、大きさ
  4. 用途
  5. お花の種類
  6. 送る相手

 

 

まず日にちは良いとして

 

○予算

 

大体お花が一本いくらくらいなのか、さじ加減がわからないと、お客様がイメージしている大きさと金額にとても差が出てしまいます。

 

値上がり事情はお花ももちろん同じで

私も去年の母の日と比べてとても値上がりしていたことにびっくりしました。

私がバイトを始めたころと比べると2倍くらいの値段に上がっているものもあります。

 

(一本500円もするカーネーションも。)

 

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こちらのレインボーカーネーション

普通の色よりも高いものにあたります。

 

お子様にとっても人気です☺︎

 

好きな人も多い霞草もなかなかお高いです。

ドライフラワーにもよく使われています。

 

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若い方は特に

SNSなどでお洒落な花束の写真を見て来られる事もあり、イメージとの差がないよう説明します。

 

今日、私が受けた方で、今流行りのくすみカラーのお洒落なアレンジの写真を持ってこられた若い女性の方がいたのですが、うちでは今在庫がないものが多く、ざっと見た感じくすみカラーのお花も限られていました。

 

大丈夫かなあ、と内心どきどきしていたら、

 

「大丈夫だよー!」と

 

いまあるお花で予算内にささっとその写真のイメージ通りに仕上げた上司に、感動しました。

 

プロってすごいです。

 

ちなみにこんな色合い

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わたしも好きな雰囲気です☺︎

 

 

○お花を贈る際の形

 

生のお花を贈る際、大きく分けて

 

  1. 花束
  2. アレンジメント
  3. 鉢物

 

の3種類の形がありますが

 

 

「アレンジメントにしますか?花束ですか?」

 

と、うっかり聞いてしまうと

 

「アレンジ?花束?どう違う?」

 

となります。

 

花束、はなんとなく理解しやすいですが

アレンジ、、、?どんな感じ?と聞かれる方も多いです。

 

籠盛り、と伝えたりもしますが

 

よく使われるオアシス(緑色の、水を蓄えておけるスポンジのようなもの)にお花を刺して、そのまま置いて飾れる形のものを指します。

 

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この二つはどちらも切花(根っこがない、一本一本単品で販売しているお花)を組み合わせて作ります。

 

 

どうしたらいいか、どっちがいいのか全然わからない、と悩まれた時に私は

 

送る方がお花のお手入れが好きかどうか

 

を聞きます。

 

花束だと、自宅に持ち帰った後に包装を崩して花瓶に刺し、お花によっては長い期間、お手入れしながら生けて楽しめますし

 

アレンジはそのまま置いて飾れるので不慣れな方でも簡単です☺︎

 

例えば、ご高齢で身体が不自由だったりお見舞いの際はお手入れが難しいため、アレンジをおすすめしています^^

 

 

母の日はやや特殊で、土と根っこがついている鉢植えに入っているお花もたくさん売れるため、ガーデニングが好きかどうか、毎年楽しみたいかどうか、なども伺っておすすめしています。

 

○用途

 

用途によっては縁起の悪いNGな花、色、香りがきついものは苦手、時期的にだめになりやすいお花かどうか、などもとても重要で、ある程度行事の常識の勉強も必要です。

 

 

 

 

話を戻すと

今日の男性もまた、アレンジや花束、鉢物の違いにピンときていない様子で、少しずつ説明しました。

 

切り花のバラを、鉢植えの土に刺してアレンジできないかと質問され

 

(お、、なるほど、、、)

 

こちらも丁寧に説明。

 

 

無事、要望に沿ったアレンジを購入していただけました☺︎

 

(ちなみにバラが好きなお母さんへ、このケース全種類のバラを一本ずつ入れたアレンジ、とご注意いただき、一万円のアレンジとなりました!とても華やかでした(^ν^))

 

 

どれくらいもつのか

来年も咲くのか

簡単なのか

お水はどれくらいあげるのか

このあとどうしたらいいのか

などなど、色んな質問を受けますが

 

 

 

「これの花言葉はなんですか?」

 

「この中で一番元気なカーネーションはどれですか?」

 

など、ハイレベルな質問も飛んできますので

 

少しずつまた勉強したいと思います。

 

 

 

また、よく言われることですが、お花屋さんは外から見るイメージとは全く異なり体力がかなり必要です。華やかな作業はごく一部で、とにかく生き物のお手入れは、大変な作業。上司は職人気質の方も多く、人間関係も特殊かもしれません。

 

でもバイトの経験をしなければここまでお花を好きになれてなかったと思うので良い時間です^^

 

 

 

 

ちなみに、この頃は

母の日=カーネーション

というわけでもなくなってきていて

 

紫陽花、ラベンダー

クレマチス(テッセン)

カラー、バラなどなど

 

本当に色んな鉢植えが売れていきます☺︎

 

我が家のクレマチス

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クレマチスはとっても色んな種類があって

この頃職場周辺で見かける淡いピンクのものもかわいいなあと思いました^^

 

 

そして今日の絵は以前水彩絵の具で描いた紫陽花です

 

私がとても好きなお花の一つです

 

ちなみに花言葉は移り気

浮気、無常など。

 

 

土や季節によって色が様々変化することからこんな言葉がついています。

 

これだけ見るとあんまり良くない印象も受けますが、色によって込められる言葉が変わり、特にピンクの紫陽花は、元気な女性、という意味もあり母の日の贈り物としておすすめです^^

 

 

雨が降っている時の方が雰囲気が出て綺麗なお花ってなかなかないのかなあと思います。

 

おばあちゃん家のお庭にたくさん咲いていました。

 

2枚目は、友人の結婚式のウェルカムボードで描いたブーケです^^

 

 

明日は母の日当日なので

気合を入れて、頑張ります(^ν^)

 

 

では最後におすすめの簡単ごはん

 

 

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この頃ハマっているセブンのミートボール。

レンチンなしでおいしく食べれてお弁当に重宝しています。

11個入りで、スーパーだと3袋でセットになっていてお買い得です。

 

おすすめのお手頃簡単商品がありましたら教えて下さい(o^―^o)